屋根も一緒に塗るべき?
足場代から考える同時施工の損得
結論を先に書きます。数年以内に屋根も塗る予定があるなら、外壁と同時に頼むほうが安く済みます。30坪の住宅で20万〜30万円の差です。理由は単純で、足場を1回で済ませられるからです。
別々に頼むと、いくら余計にかかるか
30坪の住宅を例に、公開されている相場データで比べます。
| 頼み方 | 費用の目安(30坪) |
|---|---|
| 外壁のみ | 90万〜110万円 |
| 屋根のみ(単体で依頼) | 40万〜60万円 |
| 別々に頼んだ合計 | 130万〜170万円 |
| 外壁+屋根を同時に依頼 | 110万〜140万円 |
| 差額(同時のほうが安い分) | 20万〜30万円 |
外壁のみ・足場代の出典: ヌリカエ「外壁塗装の相場はいくら?」/屋根単体・同時施工の上乗せ額の出典: ヌリカエ「屋根塗装の相場」(いずれも2026年8月2日取得)。合計と差額は当サイトによる加算。
出典にも理由がはっきり書かれています。
屋根塗装と外壁塗装では、足場代や人件費を1回にまとめられるため、別々に行うよりも総額は安くなります
差額の正体は足場代
足場は30坪の住宅で約10万〜20万円かかります。外壁と屋根を別々の時期に頼めば、この足場を2回組むことになります。差額20万〜30万円の大部分はここです。
出典: ヌリカエ(2026年8月2日取得)
足場は「あってもなくてもいいもの」ではなく、高所作業の安全確保に必要な実費です。「足場代無料」と書かれた見積もりを見たときは、その分がどこかに含まれていないか総額で比べてください。見積書の見方は業者の選び方にまとめています。
それでも同時にしないほうがよい場合
同時施工が常に正解というわけではありません。次の場合は分ける判断もあります。
- 屋根がまだ十分もつ — 外壁と屋根では日当たりや雨の当たり方が違うため、劣化の進み方も揃いません。まだ健全な屋根を早く塗っても、その分は回収できません
- 一度の出費が負担になる — 同時施工は総額では得でも、その回に支払う金額は大きくなります
- 屋根材によっては塗装が適さない場合がある — 屋根材の種類によって扱いが変わるため、現地調査で確認が必要です
判断の目安は「数年以内に屋根も塗る予定があるかどうか」です。予定があるなら同時、当面ないなら外壁のみ、という分け方が費用面では合理的です。
両方のパターンで金額を比べる
当サイトのシミュレーターは「外壁のみ」と「外壁+屋根」を切り替えて計算できます。同じ条件で両方を出して比べてみてください。個人情報の入力は不要です。
本記事の金額は上記出典の公開相場に基づく目安であり、実際の見積もり額を保証するものではありません。屋根材の種類・勾配・劣化状態によって費用は変わります。最終的な判断は現地調査と複数社の見積もりのうえで行ってください。