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外壁塗装の助成金 東京23区まとめ(2026年度)
普通の塗装で使える区・遮熱塗料のみの区

最終更新: 2026年10月19日 / 23区すべてについて区の公式資料を確認しました(2026年10月19日取得)。制度は年度で変わります

結論から書きます。東京23区で、普通の塗料による外壁の塗り替えも助成の対象になり得るのは、大田区・目黒区・渋谷区・北区の4区でした。このほか6区は、遮熱・高反射率塗料を使う場合に限って外壁も対象になります。7区は屋根(屋上)だけが対象で、外壁は対象外です。東京都の制度も、外壁塗装だけの工事は対象になりません。

外壁塗装の扱い区
普通の塗装も対象になり得る(4区)大田区・目黒区・渋谷区・北区
遮熱・高反射率塗料なら外壁も対象(6区)千代田区・品川区・杉並区・葛飾区・足立区・墨田区
屋根・屋上だけが対象(7区)中央区・港区・新宿区・文京区・台東区・江東区・世田谷区
区が「助成金制度はありません」と明記(1区)江戸川区(融資あっせん制度あり)
公式サイトで該当制度を確認できず(5区)荒川区・板橋区・練馬区・中野区・豊島区

分類は、2026年度(令和8年度)の各区の公式ページ・パンフレット・要綱の記載にもとづきます。最後の5区は「公式サイトで見つからなかった」という意味で、制度が無いと断定するものではありません。国の制度との違いは外壁塗装の助成金・補助金(全国版)で解説しています。

東京都の制度で外壁塗装は対象になる?

東京都(クール・ネット東京)の「既存住宅における省エネ改修促進事業」は、高断熱窓・ドア、断熱材、高断熱浴槽が対象です。遮熱塗装を助成対象経費に含められるのは、「本事業において断熱材の設置を行った部位に遮熱塗装を施工すること」という条件を満たす場合だけで、外壁を塗るだけの工事は対象になりません。

断熱材と合わせて遮熱塗装をする場合も、対象経費は材料費が「塗料代のみ」、工事費が「塗手間のみ」とされています。塗料はJIS K5602の規定による日射反射率(近赤外線波長領域)50%以上の性能が条件です。断熱材のメニューは助成対象経費の1/3、上限は1住戸当たり1,000,000円です。

出典: クール・ネット東京「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」(2026年10月19日取得)

普通の外壁塗装も対象になり得る4区

遮熱塗料などの性能条件がなく、住宅のリフォーム全般を対象にした制度です。いずれも区内の業者に頼むことが条件になっています。

区(制度名)補助率上限額上限に届く税抜工事費主な条件
大田区(住宅リフォーム助成事業)10%20万円200万円工事開始前の事前申込が必要。区内に本社がある中小事業者が施工。外壁の塗装は1㎡あたり7,000円の標準工事費で計算
目黒区(住宅リフォーム資金助成・一般リフォーム)10%10万円100万円屋根・外壁の工事は区分所有登記していない一戸建てのみ。区内業者が施工。予算の範囲内で先着順
渋谷区(住宅簡易改修支援事業)20%10万円50万円渋谷区協定事業者(区内施工事業者)が施工。税抜工事費5万円以上。申請後に着工
北区(住まい改修支援助成)20%10万円50万円区内の中小事業者が施工。承認申請の受付は2026年12月28日まで
  • 大田区 — 助成の対象になる金額は「区が定めた標準工事費の合計」と「見積書の総工事費用(税抜)」の低いほうです。塗装面積119㎡(30坪の目安)で外壁塗装だけを申請する場合、標準工事費は83.3万円で、助成額は約8.3万円です。2026年10月1日時点で、予算(約1億1,600万円)に対する事前申込の予定執行率は約58%と公表されています
  • 目黒区 — 区のページには「屋根・外壁などの改修工事は、区分所有登記していない一戸建て住宅のみが対象です」とあり、パンフレットのQ&Aでも屋根・外壁の塗装や補修を屋外改修工事として扱っています(マンションの屋根・外壁は共用部分のため対象外)
  • 渋谷区 — 対象工事に「屋根・外壁などの改修および模様替えを行う外装工事」が挙げられていますが、「塗装」の語はありません。ページに年度の明記もないため(2026年6月5日更新)、外壁塗装が該当するかは区に確認してください。助成金は申請者ではなく協定事業者に交付される仕組みです
  • 北区 — 令和8年度のパンフレットの対象工事の例に「外壁の塗り替え」が明記されています。令和8年度の予算総額は2,000万円(予定件数200件)で、締切前でも予算に達すると終わる可能性があります

出典: 大田区「住宅リフォーム助成事業」/大田区 令和8年度パンフレット/目黒区「住宅リフォーム資金助成」/目黒区 令和8年度パンフレット(一般リフォーム)/渋谷区「住宅簡易改修支援事業」/北区「住まい改修支援助成」/北区 令和8年度パンフレット(いずれも2026年10月19日取得)。「上限に届く税抜工事費」と大田区の助成額は、出典の補助率・上限額・標準工事費から当サイトが計算

上限額だけでなく「上限に届く工事費」で見ると、渋谷区と北区は税抜50万円の工事で上限の10万円に届きます。30坪の外壁塗装の費用は平均約103.5万円(費用相場)なので、この2区では上限額で決まることが多く、大田区は上限に届く前の金額で決まることが多くなります。

遮熱・高反射率塗料なら外壁も対象になる6区

地球温暖化対策やヒートアイランド対策の制度で、日射反射率などの性能を満たす塗料を使う場合に限って外壁塗装も対象になります。一般的な塗料での塗り替えは対象外です。

区(制度名)助成額上限額塗料・工事の条件主な条件・受付状況
千代田区(ヒートアイランド対策助成)助成対象経費の50%50万円屋上・壁面の高反射率塗料・熱交換塗料。日射反射率(近赤外線領域)50%以上施工前に申請。先着順で申込期限は2027年2月15日
品川区(住宅改善工事助成)工事費用(税抜)の10%20万円屋根・屋上・外壁・ベランダのいずれかへの遮熱性塗装。日射反射率50%以上区内施工業者に発注。申込期間は2027年1月29日まで
杉並区(エコ住宅促進助成)助成対象経費(税抜)の20%15万円(屋根・外壁合わせて)日射反射率が近赤外線領域で50%以上の塗料。既存住宅のみ施工完了後に申請する事後申請
葛飾区(かつしかエコ助成金)屋根等または壁で一律5万円、両方で一律10万円10万円日射反射率(近赤外線領域)70%以上。改修のみ、築1年以上着工前に事前協議が必要。受付は2027年3月31日まで
足立区(省エネリフォーム補助金)補助対象経費(税抜)の3分の15万円日射反射率が近赤外線領域で50%以上の塗料。戸建て住宅のみ区内業者と契約。2026年度は8月21日で受付終了
墨田区(地球温暖化防止設備導入助成)工事費用の10%15万円(戸建て)熱交換塗料または日射反射率50%以上の塗料で、屋根面全体、または屋根面全体と壁全面を塗る着工の1か月前〜7営業日前に申請

出典: 千代田区「令和8年度ヒートアイランド対策助成」/品川区「住宅改善工事助成事業」/品川区 令和8年度パンフレット/杉並区 令和8年度パンフレット/葛飾区「令和8年度 かつしかエコ助成金のご案内(個人住宅用)」/足立区「省エネリフォーム補助金」/足立区 交付要綱/墨田区 令和8年度パンフレット(いずれも2026年10月19日取得)

注意したいのは、墨田区は壁だけを塗る工事は条件に合わないこと、杉並区と新宿区のように工事が終わってから申請する区がある一方、ほとんどの区は着工前の申請が条件であることです。また、遮熱塗料の性能を証明する資料(第三者機関の測定値やメーカーの資料)の提出を求める区が多いため、見積もりの段階で塗料の商品名と色を決めておく必要があります。

屋根・屋上だけが対象で、外壁は対象外の7区

次の7区にも遮熱・高反射率塗装の助成がありますが、対象は屋根・屋上です。外壁と屋根を同時に塗る場合は、屋根の部分だけ助成を受けられる可能性があります(同時施工の損得は屋根塗装の記事で解説しています)。

区屋根・屋上の助成額外壁についての記載
中央区区のパンフレットで確認対象は「屋上・屋根用高反射率塗料」
港区材料費の全額と「面積×2千円」の低いほう(区民は最大30万円)「外壁は助成対象外です」と明記
新宿区1㎡あたり2,000円(上限200,000円)対象は「高反射率塗装(屋根又は屋上)」
文京区面積×2千円/㎡(上限40万円)対象は屋根・屋上
台東区対象経費(税抜)の20%(上限15万円)「外壁(側面)の塗装工事は対象外」と明記。2026年度は事前申込が抽選で、後期分の当選結果まで公表済み
江東区1㎡あたり1,000円(上限200,000円)対象は屋根・屋上・ベランダ(太陽光熱が反射する部分)
世田谷区屋根の高反射改修 10万円(2026年10月1日以降の後期受付分)令和7年度まで対象だった「住宅の外壁塗装」は令和8年度は対象外

出典: 中央区/港区/新宿区・同パンフレット/文京区 令和8年度パンフレット/台東区・同手引き/江東区 令和8年度 事業のご案内(個人住宅用)/世田谷区「令和8年度 世田谷区エコ住宅補助金 特設サイト」(いずれも2026年10月19日取得)

江戸川区は「助成金制度はありません」と明記

江戸川区の公式ページには、「江戸川区では一般住宅を対象とした外壁塗装等のリフォームの助成金制度はありません。」と書かれています。代わりにあるのが「住宅リフォーム資金融資あっせん制度」で、融資額は最大500万円です。「屋根・外壁・窓等の断熱性又は遮熱性を高める工事」は優遇措置の対象工事として融資利率が0.9パーセント(一般工事は2.0パーセント)になり、区が利子の一部を負担しています。優遇の対象になるのは、区が定めた施工内容や性能基準に適合した工事です。

出典: 江戸川区「住宅リフォーム資金融資あっせん制度」(2026年10月19日取得)

公式サイトで該当する制度を確認できなかった5区

荒川区・板橋区・練馬区・中野区・豊島区は、区の公式サイトで外壁塗装や遮熱塗装を対象にする2026年度の助成制度を確認できませんでした。確認した制度は次のとおりです。

  • 荒川区 — 令和8年度エコ助成事業の助成項目は、断熱材の設置や高断熱窓などで、塗装の項目は見当たりませんでした
  • 板橋区 — 子育て世帯住宅リフォーム支援事業がありますが、手すりの取付など子どもの安全に配慮した工事が対象です
  • 練馬区 — 練馬区カーボンニュートラル化設備設置補助金の案内に、塗装の記載は見当たりませんでした
  • 中野区 — 省エネルギー設備等の設置に係る費用の補助の対象は、太陽光発電や高断熱窓などの設備です
  • 豊島区 — 住宅修繕・リフォーム資金助成事業がありますが、所得の基準がある制度で、外壁塗装が対象になるかはページに記載がありません

出典: 荒川区/板橋区/練馬区/中野区/豊島区(いずれも2026年10月19日取得)

当サイトの調査で見つからなかったというだけで、制度が無いという意味ではありません。年度の途中で制度が始まることもあるため、区の住宅課・環境課に「外壁の塗り替えに使える助成はありますか」と電話で確認するのが確実です。

東京23区で助成を受けるときの共通の注意

  1. 業者を決める前に区の条件を見る — 大田区・目黒区・渋谷区・北区・品川区・足立区・世田谷区は、区内の業者(または区が協定を結んだ業者)による工事が条件です。一括見積もりサービスで紹介される業者が区内の業者とは限らないため、助成を使うなら、見積もりを頼む段階で区内に事業所があるかを確認してください
  2. 申請のタイミングを確かめる — 多くの区は着工前の申請が条件で、契約や足場の設置を先にすると対象外になることがあります。逆に新宿区や杉並区のように工事と支払いが終わってから申請する区もあります
  3. 予算と締切を確かめる — 足立区・台東区のように年度の途中で受付が終わった区もあります。秋以降に工事を考えている場合は、残りの予算と締切を区のページで確認してください
  4. 見積書は内訳のわかるものをもらう — 塗料の商品名・色・塗装面積・単価がわかる見積書が必要になります。「一式」表記の見積書は申請に使えないことがあります(見積書のチェックポイント)

まず相場を知り、区の条件に合う見積書をもらう

助成金を使うかどうかにかかわらず、最初にやることは同じです。相場を把握し、内訳の明確な見積書を手に入れることです。当サイトのシミュレーターなら、坪数・築年数・気になる症状から概算費用を計算できます(個人情報の入力は不要です)。

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本記事は2026年10月19日に各区・東京都(クール・ネット東京)の公式情報を確認してまとめたものです。助成制度の内容、対象工事、受付期間、金額は年度によって変わり、予算に達して受付が終わることもあります。申請にあたっては、必ずお住まいの区の公式情報と担当窓口でご確認ください。当サイトは制度の内容や受給の可否を保証するものではありません。